出典:日本貿易振興機構 JETRO(https://www.jetro.go.jp/world/asia/tw/gtir.html)
要旨・ポイント
- 2023年の実質GDP成長率は輸出と投資の低迷により1.3%に減速。
- 貿易は半導体の在庫調整により輸出入ともにマイナス。
- 対内直接投資は前年比15.4%減、対外直接投資は2.4倍も対中投資の構成比は低下。
- 日本からの対台湾直接投資は前年比63.5%減、対日直接投資は2.9倍に。
公開日:2024年8月5日
輸出と投資の低迷により実質GDP成長率は1.3%に減速
2023年の台湾の実質GDP成長率は1.3%となり、前年の2.6%から減速した。需要項目別寄与度でみると、民間消費が3.7ポイントで内需を牽引し、第4四半期は年末のセールや自家用車需要が好調だった。固定資本形成は、旅行需要の伸びから航空関連の投資は好調だったものの、製造業の投資は引き続き低調に推移し、通年ではマイナス2.3ポイントだった。
財貨・サービスの輸出は、第1から第3四半期までマイナスが続き、第4四半期からプラスに転じたものの、最終商品の需要が弱く、在庫調整に時間がかかり、通年ではマイナス3.2ポイントだった。財貨・サービスの輸入は、半導体の設備投資減少や、原材料輸入の低調により、マイナス3.5ポイントだった。
主計総処は2024年通年の実質GDP成長率について、5月時点で3.94%と予測している。内需については、民間消費の寄与が最も大きく、賃金上昇による所得増加、株高による資産効果や海外旅行需要の継続を期待した。固定資本形成については、民間企業の投資は半導体の先進パッケージング(封止)や研究開発を中心に継続されるものの、近年は比較対象となる基数が高いことから、伸び幅は限定的との見方を示した。
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